GXを「知る」から「体感する」へ——TOKYO GX ACTION MUSEUM 2026に出展・登壇しました

2026年7月25日・26日の2日間、東京ビッグサイトで開催された東京都主催「TOKYO GX ACTION MUSEUM 2026」に、株式会社SAKIGAKE JAPANがブース出展しました。また、7月26日には代表取締役・近藤宗俊が「GX STAGE」に登壇し、インドネシアで進めるオフグリッド型コールドチェーンについて発表しました。

暮らしの中からGXを考える大型体験イベント

TOKYO GX ACTION MUSEUMは、東京都が掲げる「2030年カーボンハーフ」「2050年ゼロエミッション」の実現に向け、GX(グリーントランスフォーメーション)の技術や取り組みを、一般の方にも分かりやすく伝える体験型イベントです。

会場は「GX LAB」「GX DRIVE」「GX ART&FASHION」「GX FOOD」「GX STAGE」の5つのゾーンで構成。製造、素材、エネルギー、モビリティ、ファッション、食など、多様な分野からGXにつながる技術やサービスが集まりました。

脱炭素を「我慢」や「義務」として捉えるのではなく、それぞれの興味や「好き」を起点に行動へつなげていく。会場全体が、GXを知識から体験へ変える場となっていました。

電源なしで低温を維持する特殊蓄熱材を展示

SAKIGAKE JAPANが紹介したのは、電力の供給がない環境でも4日以上マイナス温度帯を維持できる特殊蓄冷材・PCM(Phase Change Material:相変化材料)と、高断熱保冷ボックスを活用したコールドチェーン技術です。

私たちは現在、東京都「グローバルサウスのGX促進プロジェクト」の採択事業として、インドネシアの離島・沿岸地域におけるオフグリッド型水産コールドチェーンの構築を進めています。

漁獲直後の船上保冷、離島・沿岸部での保管、太陽光発電によるPCMの再冷却、通常トラックを使った陸上輸送までを一体で設計することで、冷凍トラックやディーゼル発電機への依存を抑えながら、水産物の鮮度を維持する仕組みです。

ブースでは、特殊蓄熱材と保冷ボックスの実物に加え、パネルや映像を通じて、インドネシアで想定している一連の物流モデルを紹介しました。

オフグリッド型 水産コールドチェーン輸送システム

SAKIGAKE JAPANが構築を進める「オフグリッド型 水産コールドチェーン輸送システム」は、インドネシアをはじめとする未電化の離島・沿岸地域における水産物流の脱炭素化と食品ロス削減を目指す取り組みです。

Off-Grid Cold Chain Hub

太陽光発電、蓄電池、PCM(特殊蓄冷材)、高断熱保冷ボックス、移動式保冷庫などを組み合わせ、漁獲直後の海上保冷から、離島・沿岸部での保管、本土・市場への陸上輸送までを一体で設計。商用電源やディーゼル発電、冷凍トラックへの依存を抑えながら、持続可能なコールドチェーンの構築を進めています。

平時の水産物流における鮮度維持や食品ロス削減だけでなく、将来的には災害時の地域保冷拠点としての活用も視野に入れています。GXと地域レジリエンスを両立し、「平時にも有事にも役立つ冷のインフラ」の社会実装を目指します。

オフグリッド型 水産コールドチェーン輸送システムの詳細はこちら

平時の物流と災害時の備えを一つの仕組みに

本システムが目指しているのは、温室効果ガスの排出を抑えることだけではありません。

電力インフラが十分でない地域では、漁獲後の水産物を適切な温度で保つことが難しく、鮮度低下や食品ロス、漁業者の収入減少につながります。一方、地震、津波、洪水などの災害時には、停電や道路寸断、燃料不足によって、既存の冷蔵・冷凍物流が機能しなくなる可能性があります。

平時には水産物流を支え、食品ロスや燃料使用量の削減に貢献する。有事には、電力供給が途絶えた状況でも、食料などを一定時間低温で守る。この二つを別々に考えるのではなく、一つの分散型インフラとして整備することが、SAKIGAKE JAPANの考える「GX×防災」です。

日常の経済活動が、そのまま地域の災害対応力を高める。今回の展示は、私たちが重視する「フェーズフリー」と「自律分散」の考え方を、一般の皆さまにも実物を通してお伝えする機会となりました。

GX STAGEで社会実装への挑戦を発表

また、7月26日には、東京ビッグサイト西3ホールの「GX STAGE」で開催された「TOKYO GX ACTION MUSEUM Zone Show Case」に、代表・近藤が登壇。インドネシアで進める水産コールドチェーンの課題、太陽光・蓄電池・PCM・高断熱保冷ボックスを組み合わせたシステム、そして平時と災害時の双方で価値を生み出す「GX×防災」の考え方をご紹介しました。

本プログラムでは、「LAB」「DRIVE」「ART&FASHION」「FOOD」の各ゾーンから注目のGX事例が紹介され、各社が取り組むGXの内容や、展示の見どころを来場者へ伝えていました。

技術を「使われ続ける仕組み」へ

今回の出展・登壇は、技術そのものを紹介するだけでなく、「なぜこの技術が必要なのか」「地域の生活や産業をどう変えるのか」を、生活者に近い言葉で伝える機会となりました。

優れた環境技術も、導入され、日常的に使われ、地域の中で継続的に運用されなければ、実際のGXにはつながりません。そのためには、脱炭素効果だけでなく、食品ロスの削減、物流の安定化、地域産業の高付加価値化、災害時のレジリエンスといった複数の価値を同時に生み出す設計が必要です。

SAKIGAKE JAPANは今後も、インドネシアでの現地調査と技術検証を進め、地域の関係者とともに、実際に運用可能なコールドチェーンの構築を目指します。

ご来場いただいた皆さま、イベントの開催・運営に携わった皆さま、そして本プロジェクトを支えてくださっている国内外のパートナーの皆さまに、心より御礼申し上げます。

【参考】
TOKYO GX ACTION MUSEUM 2026公式サイト
GX LAB出展情報
GX STAGEプログラム
SAKIGAKE JAPAN事前告知記事