はじめに
WAOJE世界大会(ドバイ開催) のオプショナルツアーとして実施された「サウジアラビアツアー」に、SAKIGAKE JAPAN代表の 近藤宗俊 が参加しました。
本ツアーは、WAOJEドバイ支部 支部長・森和孝氏の案内のもと、リヤドを中心に現地のビジネス環境や文化を学び、日本と中東との交流を深めることを目的として2025年9月24日・25日に開催されました。現地で活躍する日本人・サウジ人起業家との意見交換や、企業訪問を通じてサウジ社会の現在と未来を肌で感じる貴重な機会となりました。

サウジアラビアの変化と人々
サウジアラビアは、長らく石油資源に支えられた経済構造からの転換を進めています。
同国政府は「Vision 2030」に基づき、観光・エンターテインメント・テクノロジーといった非石油分野の育成を国家戦略として推進。街のいたるところに新しい産業と文化の息吹が感じられました。
現地で出会った人々は、敬虔でありながらも開放的。控えめな態度の中に誠実さと知的好奇心があり、「信頼を重ねながら関係を築く」姿勢は日本人の感覚にも通じるものがありました。また、リヤド市内では女性の社会進出も着実に進んでおり、ビジネスや教育の現場で活躍する若い世代の姿が印象的でした。

マンガアラビア(Manga Arabia)訪問
ツアー中、特に印象深かったのが 「マンガアラビア(Manga Arabia) 」の訪問です。この企業は、サウジ政府系メディアグループ SRMG(Saudi Research and Media Group) が運営し、アラビア語でマンガやアニメ文化を発信する中東最大級のクリエイティブプロジェクトです。
オフィスでは、日本への留学経験を持つ編集者やクリエイターが多数在籍しており、彼らは日本の制作手法や物語づくりの美学を学びながら、自国の文化的価値観と融合させた新しい表現を模索していました。「日本のクリエイティビティを尊重しながら、アラビアの若者に新しい視野を届けたい」という彼らの言葉からは、文化を通じた国際的な共創の力強さを感じました。
日本の文化が単に“輸出”されるのではなく、現地の感性によって再解釈されている姿は、まさに文化交流と技術交流の理想形とも言えます。アニメーション制作や3D表現の現場ではAIやデジタルツールの導入も進んでおり、サウジ国内のテクノロジー分野の成長スピードを肌で感じることができました。

技術と文化の共創に向けて
Manga Arabia訪問を通じて実感したのは、「文化と技術の融合こそが、新しい国際協働の原動力である」ということです。日本が培ってきた緻密なものづくり精神や人への配慮の文化は、デザイン、教育、テクノロジーといった分野を横断して共感を呼び起こしています。
SAKIGAKE JAPANとしても、こうした文化的理解をベースに、防災・環境適応技術を中心とした交流をさらに深め、サウジアラビアとの長期的な信頼関係を構築していきます。サウジアラビア・リヤドでの経験は、「日本のために、日本を出る」という理念を改めて確かめる貴重な機会となりました。

