【山の日特集】登山の「もしも」に備える──SAKIGAKE JAPANが考える山岳安全のかたち

山の日に見直す登山安全対策

8月11日は「山の日」。山に親しみ、その恵みに感謝すると同時に、登山や山岳観光に潜むリスクとその備えについて考える国民の祝日です。

私たちSAKIGAKE JAPANも、日々の防災活動を通して「山」と関わる機会は少なくありません。都市防災や水害対策のイメージが強い当社ですが、実は山岳での安全確保や救助活動にも深く関心を持っています。

山の魅力は計り知れません。雄大な景色、澄んだ空気、登頂の達成感。しかし同時に、天候の急変や転倒・滑落、道迷いといったリスクが常に隣り合わせです。その「もしも」に、どう備えるか──今日は、私たちが注目する二つの取り組みをご紹介します。

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ヘリポータブル──山岳救助のための可搬式ヘリポート

一つ目は、可搬式のヘリポート夜間灯火セット「ヘリポータブル」

ヘリポータブルは、総重量35kgで一人でも運搬でき、六角形ユニットを組み合わせるだけで短時間に設営できる可搬式仮設ヘリポートです。従来のヘリポート設置に比べ、約90%のコスト削減と高い柔軟性を実現します。

たとえば、山中での事故や体調不良が発生した際、ヘリコプターがすぐに降りられる場所は限られています。仮に近くまで来ても、樹木や岩場、傾斜が障害となれば、救助までに時間がかかることも珍しくありません。ヘリポータブルは、こうした課題を解消する“持ち運べる安全地帯”です。私たちは、災害時の孤立集落支援や広域搬送の現場で、この装備の活用可能性を強く感じています。


AUTHENTIC JAPANの「ここヘリ」──命をつなぐ電波の糸

もう一つご紹介したいのが、先日Fukuoka Growth Pitchで出会ったAUTHENTIC JAPANさまが展開する会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」です。

こちらは、会員が携帯する小型発信機から位置情報を特定し、必要に応じて捜索ヘリや地上捜索隊が出動する仕組み。遭難時にスマートフォンの電波が届かなくても、専用電波で居場所を特定できるため、発見までの時間を大幅に短縮できます。

遭難は“まさか”の連続です。日帰りの予定が急な悪天候で足止めされたり、ちょっとした疲労や体調不良が下山の妨げになったり──。その“まさか”を少しでも減らすには、発信機のように「探しに来てもらえる前提」をつくることが有効です。「ここヘリ」は、そのための強力なセーフティネットです。


山岳防災から学べる、企業の安全管理

ヘリポータブルとここヘリ──一見すると、登山者や救助隊だけの話に思えるかもしれません。しかし、ここには企業防災にも通じるヒントがあります。

  • “足場”を先につくる(ヘリポータブル)
     → 緊急時に必要な機能や資源を、事前に配置・準備する
  • “つながり”を途切れさせない(ここヘリ)
     → 位置や状況を確実に伝える仕組みを持つ

山でも企業でも、「動ける場所」と「つながれる手段」があれば、生存率や復旧スピードは飛躍的に高まります。

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最後に──山の日を、備えを考える日に

山の日は、自然を楽しむだけでなく、自分や仲間の命を守る準備を確認する日にもできます。

  • 登山計画を家族や友人に共有する
  • 救助要請の手段を確保する
  • “もしも”の時の行動をシミュレーションする

これらは山を愛する人のマナーであり責任です。私たちSAKIGAKE JAPANは、山岳防災の知見を日常や企業の安全管理にも活かしながら、「備えが当たり前の社会」をつくる活動を続けていきます。


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