はじめに──「海外で防災を語る」という挑戦
7月より、SAKIGAKE JAPAN代表・近藤宗俊は、日本人海外起業家の国際ネットワーク「WAOJE(ワオージェ)」に正式に加盟いたしました。WAOJEに加わることで、グローバルな視野を持つ起業家や専門家の皆さまと交流し、今後の海外事業展開を促進していきたいと考えます。
防災という分野は、どうしても「国内課題」として捉えられがちですが、実際には東南アジア、南米、アフリカなど、世界各地で自然災害の脅威は拡大しています。私たちが日本で培ってきた防災の技術・制度・教育──それらは、他国の災害対応の質を高めるためにも役立つ可能性があります。WAOJEへの参加は、そんな想いから生まれました。
WAOJEとは何か?──世界各地で活躍する「日本人起業家」のつながり
WAOJE(World Association of Overseas Japanese Entrepreneurs)は、世界中で活躍する日本人起業家のネットワークです。シンガポール、バンコク、ホーチミン、ニューヨークなど、30以上の都市に拠点があり、それぞれの国や地域で、異なる分野の日本人たちが挑戦を続けています。
WAOJEの魅力は、単なる「情報交換」ではなく、実際に現地でビジネスを立ち上げている方々とのリアルな対話と学びにあります。会員の多くは、自ら市場を開拓し、現地の行政や企業と信頼関係を築いてきた実務家たちです。
私たちSAKIGAKE JAPANのように、社会課題解決型の企業にとって、こうした海外起業家のネットワークは、単なるマーケティング支援以上の意味を持ちます。それは、現場と対話しながら、本当に必要とされる防災ソリューションを共同でつくりあげていく──そんな「共創」の起点となるからです。

防災は、世界とつながるインフラになる
今後、SAKIGAKE JAPANが目指すのは、「日本の技術を輸出する」ことではなく、「各国の課題にあわせたローカライズ防災」の実現です。
WAOJEを通じて得られる現地情報、人脈、信頼は、私たちにとって単なるビジネスの足がかりではありません。たとえば、ASEAN諸国で進む都市化と水害リスクへの対応、太平洋島嶼国のインフラ脆弱性、アフリカの防災教育の空白──どれも、日本の経験と知見が活かせるテーマです。
その一方で、「日本流」の押しつけでは現地には根付きません。だからこそ、WAOJEのように現地で実践している方々との対話を通じて、文化や制度にフィットしたソリューションを共同設計する必要があります。
最後に──挑戦の現場を、これからも届けていきます
防災は「守る力」だけでなく、「つながる力」でもあります。グローバルな防災課題に対し、私たちは「技術」「教育」「制度支援」という三本柱を武器に、各地の課題に根ざした共創モデルを模索していきます。
今後、WAOJEを通じた出会いや学びも、こちらのブログで少しずつお伝えしていく予定です。現場から生まれる知見、海外のニーズ、そして私たちの挑戦──その一つひとつを、これからの社会実装につなげていきたいと考えています。
ぜひ、今後の活動にもご期待ください。

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