防災から経営課題へ:事業継続アワード2023での実例と知見

株式会社SAKIGAKE JAPAN(以下弊社)は、特定非営利活動法人 事業継続推進機構(BCAO)が主催する「事業継続推進機構アワード2023」に参加しました。

事業継続推進機構アワード2023とは

◆特定非営利活動法人事業継続推進機構:https://www.npobcao.org/

BCAOアワードは、特定非営利活動法人 事業継続推進機構(BCAO)が主催する表彰制度で、日本国内における事業継続(BC)の普及および実践に顕著な貢献をした個人や団体を表彰するものです。このアワードは、事業継続の重要性を広め、その実践例を共有することで社会全体のレジリエンス向上を目指しています。

2023年度の授賞式は、国立オリンピック記念青少年総合センターにて2024年5月27日に行われました。

経営課題としての防災対応

今回の事業継続アワード2024では、貴重な飼料や菌類を多数保有する北里研究所様、BCPの弊害を超えてパートナーとの経営連携体制を構築した愛知県のハチスカテクノ様、ユーアイ精機様などの取り組み事例が紹介されました。防災をコストと捉えるのではなく、経営課題として取り組むことでバリューに繋げる良い実例でした。

災害が激甚化する昨今は防災対応が注目されることが多いですが、企業としてはそれを経営課題と結びつけ、事業継続マネジメント(BCM)へ昇華させることが重要です。これにより、災害対応が事業優先度の策定や、サプライチェーン破損時の具体的な復旧計画へと繋がります。2019年に施行された中小企業強靭化法も、この流れを組んでいます。

企業のレジリエンスと事業継続の相互補完

最近では、コロナ禍を経て為替の変動リスクや地政学リスクなども広く捉え、「レジリエンス」という言葉も広がってきています。企業のレジリエンス力、レジリエントな社会といった使われ方です。レジリエンスとは、ショックからの回復力や適応力を意味し、採用や人事においては、心が折れない人、立ち直る力という意味でも馴染み深い言葉です。

まとめると以下のようになります:

レジリエンス:ショックからの回復力・適応力
事業継続:災害時の事業活動の維持・復旧
防災:災害の予防・対策

これらは相互に補完し合う概念ですが、上位の方がより包括的な概念であり、その対象も広がります。災害対応を行うときに、どの概念のどの指標を見ているのかを考えることで、視野が広がります。

今年、弊社代表は事業継続管理者の資格を取得し、同会員の一員となっています

弊社は今回の参加を通じて得た知見を活かし、さらなる事業継続力の向上に努めてまいります。